トレーニング環境を選ぶ

自宅で行うかジムに行くか目的や生活に合ったトレーニング環境を選ぶ

筋トレには、種目や回数だけでなく、トレーニングを自宅で行うか、ジムで行うか、さらには、ジムではマシンを使うか、

バーベルやダンベルといったフリーウエイトを使うか、といった選択肢も存在します。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、優劣をつけることはできません。筋トレの目的やライフスタイルを総合的に考えて、

最適な環境を選ぶのが望ましいといえるでしょう。

自宅で筋トレを行うメリットは、何よりジムに行く手間が省けることです。

また、ジムと違って月謝などのお金もかかりません。さらに、自重やチューブを使って手軽に行えるため、多忙な人は、

自宅で行う筋トレから始めると良いでしょう。

しかし、自宅で行う筋トレには、大きな負荷がかけにくいというデメリットがあります。

小さな負荷で筋トレを続けても、大きな効果は得られません。

体力のない女性や高齢者であれば、自重やチューブでも十分な負荷となりますが、高いレベルに到達したい人や、

体力に自信のある上級者にとって、負荷の軽さは致命的なデメリットとなります。 自宅とジムの選択に関しては、自身の体力レベルも考慮する必要があります。

マシンとフリーウエイトの長所、短所を知る

ジムに設置されているマシンのほとんどは、ピンで負荷を簡単に変更できる「ウエイトスタック式」となっており、

強い負荷のトレーニングも容易に行うことができます。

さらに、マシンは力を入れる軌道が決まっているため、正しいフォームが習得しやすく、誰でも簡単かつ安全に、

効果的な筋トレができる優れた方法といえるでしょう。

また、バランスを取る必要がないため、標的となる筋肉の収縮に意識を集中させやすいというメリットもあります。

この特長を活かし、「前半でフリーウエイトを使い、疲労してきた後半はマシンを使って追い込む」といったプログラムを組んでいる人も見られます。

逆に、軌道が決まっていることは、フォームの細かいアレンジができないなど、マイナスの要素も含んでいます。

エキセントリックの負荷が小さくなりがちなこともマシンの大きなデメリットとして挙げられます。

その要因は二つあります。

ひとつは反復の後半で脱力し、重りをついガチャンと落としてしまうこと。

もうひとつはマシンの構造上、摩擦力が働くことです。エキセントリック収縮にともなう筋損傷は、

筋発達を誘発する重要な要素となりますが、マシントレーニングは、この筋損傷が起こりにくい方法であり、

実際にそれを証明する実験データも残っています。

フリーウエイトを使った筋トレの利点は、フォームを自由にアレンジできることです。

トレーニング経験を積めば、筋肉により効かせるフォームへと自分なりに工夫することができます。

これは上級者がフリーウエイト中心にプログラムを組む理由のひとつでもあります。

さらに、フリーウエイトでは身体を安定させるために多くの筋が動員されます。

マシンとは違い、エキセントリックの負荷が抜けにくいことも大きなメリットです。

高いレベルに到達したい人は、フリーウエイトに挑戦することをオススメします。

しかし、フリーウエイトには、正しいフォームの習得が難しいというデメリットがあります。

フォームが悪いと効果が小さくなり、ケガにもつながります。筋トレでフリーウエイトを用いる際は、特にフォームに注意して行ってください。

【自宅で行う】メリット
●移動の手間がなく時間に融通が利く
●お金がかからないデメリット
●大きな負荷をかけられない
●行える種目がジムより少ない
【ジムで行う(マシン)】メリット
●正しいフォームを習得しやすい
●標的の筋肉を集中的に鍛えられるデメリット
●エキセントリックの負荷が抜けやすい
●フォームのアレンジができない
【ジムで行う(フリーウエイト)】メリット
●標的となる筋肉に意識が集中できる
●フォームのアレンジが可能
●ひとつの種目で多くの筋が動員されるデメリット
●フォーム習得が難しい

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