トレーニングプログラムの作り方:3つのポイント

筋トレで効果を得るには、ベーシックな種目を正しく行うことが一番の近道です。

しかし、一般的には、やり方が効率的でないことが原因で十分な効果が得られていないケースが多いようです。

非常に有益な運動方法である筋トレの効果を享受するには、基本とされるポイントをしっかりと押さえたうえで行う必要があります。

特に「プログラムの組み方」と「正しいフォーム」は、必ず押さえておくべきポイントといえるでしょう。

体幹周辺の大筋群種目を優先する

身体の中でも比較的に体積が大きい筋肉を「大筋群」と呼びます。

太もも、お尻、背中周辺、腹周辺、肩周辺(三角筋、大胸筋、僧帽筋)などが大筋群にあたり、太もも以外は体幹周辺に集まっています。 筋トレの種目を選ぶ際は、これら大筋群の種目を優先するのが原則です。

大筋群はスポーツや日常生活で重要な働きをします。力学的エネルギーを生み出すのは大筋群であり、実際に動く部分が手先や足先であっても、

エネルギーの発生源は体幹周辺の大筋群であるケースが多いのです。

特に体積の大きい大筋群を鍛えると、全身トータルの筋肉量が増えるため、基礎代謝の増加にもつながります。 ダイエットをするうえでも、大筋群を鍛える方がより効果的なのです

多関節を動かす種目を取り入れる

ひとつの関節だけを動かす種目を単関節種目(例:レッグエクステンション※)と呼ぶのに対し、

二つ以上の関節を同時に動かす種目を多関節種目(例:スクワット※)と呼びます。上述した大筋群を鍛える際は、多関節種目を優先すると効率的です。

大筋群と小筋群を複合的に使う多関節種目では、重い負荷を扱うことが可能となります。

運動としてのボリュームが大きくなれば、全身レベルでの代謝物蓄積やホルモン分泌応答も大きくなるため、効果がより得やすくなると考えられます。

また、多関節種目は、小筋群も同時に鍛えられるため、筋トレの種目数を減らし、トレーニング時間が短縮できるというメリットもあります。

全身の種目をバランスよく選ぶ

筋トレは、身体の上下・前後の各筋肉を鍛える種目をバランスよく選ぶのも鉄則です。

バランスを欠いた筋トレでは、全身運動のスポーツ動作や日常生活動作は改善しません。

「ベンチプレスで大胸筋が発達したけど、競技成績は向上しなかった」などと話している選手をよく見かけますが、

体幹や下半身も同様に鍛えなければ、それは当然の結果といえるでしょう。

さらに、全身の筋力がアンバランスになると、姿勢の悪化につながり、肉離れなどケガの原因にもなります。

また、偏った部位ばかりが発達していても、それは決して格好良い体とはいえません。身体の機能面だけでなく、見た目の美しさのためにも、種目選択のバランスは重要となるのです。

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